Home > FPS | 和訳 > ETF2Lのルールを全訳してみた

ETF2Lのルールを全訳してみた

海外のFPS大会はたくさんありますが、実はどういうシステムで大会が行われているのかよく知らない、という人は多いのではないでしょうか。僕もよく知りません。以前主催をやったTFC大会 “FJTFL” や、現役のTF2大会 “FJTF2” では試合のルール等で海外の大会をかなり参考にしましたが、リーグやトーナメントのシステム自体はオリジナルでした。

というわけでいっぺんちゃんと調べてみようと思い、ヨーロッパ最大のTF2大会 “ETF2L” のルール解説ページを全訳してみました。比較的ルールがまとまっていて読みやすそうだったのと、そこそこ歴史の長い大会である(ETF2L 自体はまだ Season 2 ですが、”ETFCL” “UKTFCL” という前身のTFC大会があり、UKTFCLはSeason 16まで続いた)ので、ETF2L にしました。他の大会のルールとの共通点も結構多いんじゃないかと思います。たぶん。

海外の大会動向をもっときちんと理解したい、あるいはこれからFPSの大会を開いてみたい、という方は是非参考にどうぞ。

ETF2L の大会には、”Season” と “Cup” の二種類があります。Season は日本の野球やサッカーのシーズンと同じリーグ戦。Cup はサッカーで言うところの天皇杯みたいなトーナメント戦です。以下、ルールページの全訳です。

ルール

ルールをよく読んで理解してください。

チームリーダーは、IRC チャンネル #etf2l @ quakenet に常駐することをおすすめします。

一般規則

  1. ゲームモード: 6 on 6, Medic 制限 1, その他クラスの制限 2
  2. リーグ公式マップ候補: cp_well, cp_granary, cp_dustbowl, cp_gravelpit, ctf_2fort, ctf_turbine and cp_badlands
  3. ETF2L 公式 Server Config (最終更新日: 06.04.2008)
  4. 両チームリーダーは、ゲーム開始前に全員の TF2SteamIDs の status screenshot を撮り、また各マップの最後に最終スコアボードのスクリーンショットを取らなければならない(gravelpit と dustbowl における例外は下記参照)。どちらかのチームリーダーは試合終了後、結果を送信し、全ての関連するスクリーンショットをアップロードしなければならない(相手方のリーダーが送信したかどうかは、Match Reports ページでチェックすること)
  5. 異議申し立ての可能性があるので、すべてのプレイヤーはデモを録画しなければならない。デモは最低でも 10 日間は保存しておかなければならない。全てのマッチは、公開されているリーグのスケジュールに従って行わなければならない。それが不可能な場合は、admin に申し出ること。
  6. 全ての試合は、公開されているリーグスケジュールに従って行われなければならない。それが不可能な試合が出た場合は、admin へ連絡する必要がある。
  7. 両チームの同意がある場合か、”Wildcard” を使用した場合に限り、予定された試合を延期することが出来る。
  8. 各チームは、1 回の大会中に 1 度だけ Wildcard を使用できる。これは、相手チームの同意なしに、予定された試合を延期できるものである。Wildcard が使えるのは、試合開始予定時刻の 24 時間前までである。Wildcard を使いたいチームは admin 及び相手チームに、IRC か Email で期限までにコンタクトを取ること。
  9. 15 分までの遅刻は許される。15 分経っても相手チームが現れないか人数が揃わない場合、不戦勝を申し立てる権利が得られる。不戦勝を申し立てるには、自チームに最低 5 名のプレイヤーが join した状態で、それらの steam id が映った、試合の時刻におけるサーバ内のスクリーンショットが必要である。
  10. 不戦勝には、マップごとに 3 ポイントが与えられる。ただし、不戦勝を与えることで、リーグに参加するいずれかのチームが不当な不利益を被る場合、リーグ管理者はこのルールの代わりに、公平を保つための代替措置を施すことができる。
  11. 両方のチームが試合に現れなかった場合、Season-Games では 0:0 の引き分けが両マップに記録される。Cup-Games ではコイントスによって勝者を決定する。
  12. 各チームは、最低 5 名のプレイヤーを試合に出さなければならない。5 名を用意することが出来なかった場合、その相手チームには次の 3 つの選択肢が与えられる。最大 2 名までの未登録プレイヤー出場を許可すること。不戦勝を申し立てること。試合を別の日に延期すること。
  13. 試合に出場できるのは、チームリストページの team “members” セクションに名前があるプレイヤーだけである。このリストは、大会の開始までに送信しておかなければならない。名簿は大会の開始と共にロックされる。しかし、後から追加や変更を行うことも可能である。次のルールを参照。
  14. チームを移りたいというメンバーがいる場合、旧チームの名簿から名前を削除し、新チームの名簿へ名前を載せてからでなければ、試合に参加することは出来ない。この認証を行わずに勝手にチームを移ったプレイヤーは、”新”チームに不正に参加しているものと見なされ、相手の了承がない限り試合に出場できない。チームリーダーは、チームの名簿ページでプレイヤーの追加や削除が出来る。
  15. プレイヤーに許されているチームの移動は、一回の大会中に一度までである。
  16. いかなる場合も、相手チームの許可なしに未登録プレイヤーを用いてはならない。不正参加者を用いたチームはリーグから追放される。不正参加者は、今後の全ての ETF2L 大会から BAN される。
  17. リーグ管理者に認められている者を除き、Spectator は許可されていない。ただし両チームの合意があれば、Source-TV 代わりになら Spectator へ入ってもよい。
  18. 試合中はチーム内トークだけを使って下さい!チャット機能の乱用はチェックされます。そうした乱用には、程度によって適切な罰が与えられます。マナーを守って貰えれば、ある程度は大目に見ます :)
  19. 試合中が何らかの原因で中断してしまった場合、中断したときの残り時間から試合は再開されます。キャプチャの状態も可能な限り再現されなければなりません。
  20. 総キャプチャ数は、マップ毎の勝者を決めるため以外には、リーグには影響しません。

マップごとのルール

  1. cp_well, cp_granary, ctf_2fort, ctf_turbine, cp_badlands: Timelimit 30
  2. cp_gravelpit: 各チームごとにディフェンス 2 ラウンド、オフェンス 2 ラウンド(計 4 ラウンド)
  3. cp_dustbowl: 各チームごとにディフェンス 1 ラウンド、オフェンス 1 ラウンド(計 2 ラウンド)
  4. cp_dustbowl: 両チームが 6 points 全てをキャプチャしてしまうこともあるので、StopWatch モードを使用すること。最終ポイントをキャプチャした後には、必ず残り時間のスクリーンショットを撮り、両チームの残り時間が分かる 2 枚を、最終スコアボードのスクリーンショットの代わりにアップロードすること(残り時間によって勝敗が決まった場合は、7:6 あるいは 6:7 と結果を入力すること)。
  5. cp_gravelpit:両チームが 3 points 全てをキャプチャしてしまうこともあるので、StopWatch モードを使用すること。最終ポイントをキャプチャするか、時間切れになった後には、必ず残り時間のスクリーンショットを撮り、それら(計4枚!)を最終スコアボードのスクリーンショットの代わりにアップロードすること。攻撃+防御の各ラウンドは、別々にカウントされる(もしTeam A が 1 ラウンド目で勝利し、Team B が 2 ラウンド目で勝利した場合、そのマップは引き分けとなる)。
  6. cp_gravelpit, cp_dustbowl: 先攻/後攻が話し合いによって決まらない場合、最初に melee round を行うことができる。melee round の勝者は先攻/後攻を決めることができる。
  7. cp_well: “Installation Time” (カウントダウンが5秒に達するまで)の間に、電車を越えて敵側に行くことは禁止されている。もちろん電車の上に乗って向こう側に攻撃するのは許されている。

チート

  1. 全てのチートは禁止されている。チートを使ったプレイヤーは罰せられる。
  2. 全ての “ダブルジャンプスクリプト” は禁止されている。”ダブルジャンプスクリプト” をリーグの試合で使ったプレイヤーは罰せられる。
  3. 全ての “しゃがみ超絶連打スクリプト” は禁止されている。”しゃがみ超絶連打スクリプト” をリーグの試合で使ったプレイヤーは罰せられる。
  4. 戦闘中にヒットボックスをおかしくする目的で “挑発” を悪用してはならない。

サーバ

  1. 両マップを中立のサーバでプレイすることを推奨する。それが不可能な場合、各チームは自分の選んだマップについてどのサーバでプレイするか選択することが出来る。
  2. 全ての試合サーバにはパスワードをかけなければならない。
  3. 全てのサーバはヨーロッパになければならない。これにより不具合が生じるチームもあるかもしれないが、本リーグがヨーロッパのチーム向けにあることをふまえて了承すること。
  4. 全てのサーバは、対戦相手にプレイ可能な ping を提供し、また多すぎるパケットロスで不利益を与えてはならない。このサーバではプレイできない、と感じたチームは admins に直ちに意見を求めること。サーバがプレイ不能であると決まったら、新たなサーバを決めなければならない。サーバに関する問題の提起は試合中にすること。後日になってからの訴えについては、リーグ側では干渉しない。
  5. 特定のサーバにおいて ping が悪くなるようなプレイヤーは、別のチームから確認を求められた場合、traceroute のスクリーンショットによってルーティングの悪さを証明しなければならない。
  6. 全てのサーバは、ETF2L 公式 Server Configを用いなければならない。
  7. 異常な設定のサーバは、試合には使用禁止であるとリーグに認定されるか、チートとして扱われる!
  8. サーバについては慎重になること!勝つための有利を得るために、わざと悪いサーバを使おうとするようなことがあってはならない。そうでもしないと勝てないなどというのであれば、あなたは自分自身を騙していることになる!

Season の形式

  1. リーグはプレーオフシステムで行われ、各チームには降格・昇格がある。Season 2 のシステム
  2. 各チームはシーズンの開始前に、リーグマップ候補の中からマップを選択し、送信する必要がある。マップ選択が送信された後、リーグ管理者はシーズンの対戦予定一覧を公開する。
  3. 各マップで勝利するごとに、3 pointsが与えられる。各マップで引き分けるごとに、 1 pointが与えられる。負けた場合は 0 point である。
  4. 各チームは毎週の相手チームのリーダーと連絡を取り、試合の日程を決めなければならない。日程が決まったら、一方のチームリーダーはリーグのカレンダーに試合を追加すること。
  5. 試合の日程は、schedule week の週かその前週のうちに決めなければならない。また、game week の水曜 23:59 CET までに、リーグカレンダーに追加しなくてはならない。試合日程がこうした手続きで決められなかった場合、admins 側で試合の日を決定する。両チームの同意があった場合に限り、その試合日を変更することが可能である。
  6. 4回以上の不戦敗がついたチームは、そのシーズンのリーグから除外される。
  7. シーズン中にチームが消滅した場合、残りの実行不能な試合には不戦敗がつく。
  8. シーズン終了時に2チームが同ポイントだった場合、順位を決定するためにプレーオフゲームを行う。マップはマップ消去法システムによって選ぶ(詳しくはこのページの最後を参照)。
  9. シーズン終了時に3チームが同ポイントだった場合、その3チーム間の試合におけるポイント数によって順位を決定する(キャプチャ数は考慮しない)。それでも順位が決定できない場合、各チームはleague’s current default map(訳注: これがよくわからないけど、リーグ側で決めたある1マップってことかなぁ)で試合をする。それぞれの対戦は、リーグで言うところの “1 map” として扱われる。その結果のポイントが、順位を決定するのに用いられる。もし同点なら、得失キャプチャ数差、総キャプチャ数、の順に決定基準として用いる。
  10. 両チームが互いに同じマップを選択していた場合、両チームの合意があれば、一方を 3rd-Party-Map に変更することが出来る。マップはマップ消去法モードで選ばれる(対戦予定一覧ページの最初に書いてある方のチームから消去を始める)。3rd-Party-マップ候補: cp_warpath, cp_labor, cp_redstone_b2, cp_science2

Cup の形式

  1. The ETF2L Cups は、ノックアウト方式の大会である(訳注: 一度負けたら終わりのトーナメント)。
  2. マップは、マップ消去法モードによって決定される(詳しくはこのページの最後を参照)。
  3. 先に 2 マップを勝利したチームが、次のラウンドへ進出する。古典的な “Best of 3″方式ではない(訳注: 引き分けがあり得るので、試合が 3 マップで終わるとは限らない)。
  4. 2nd Cup の対戦組み合わせは、シード順位リストを元に作られた。
  5. 同点で終了したマップは、引き分けとして扱われる(ゴールデンキャプチャ方式の延長や、時間の延長などは行われない。ただし、0:00 の時点で intelligence が運搬中であったりポイントがキャプチャ中だったりしたときに起こる通常の Map-Overtime は除く)。
  6. 試合は通常、2 マップか 3 マップが行われる。ただし、両チームが 1 マップずつ勝利しもう 1 マップが引き分けだったり、そこからさらに 1 マップが引き分けになったりすると、3 マップ以上をプレイする必要がある(その際 Map を正しい順番でプレイするために、マップ消去法モードの説明を確認すること)。

リーグの日程表

  • Season 1 終了: 18.03.2008
  • Season 2 - 受付開始: 19.03.2008
  • Season 2 - 受付締切: 30.03.2008
  • Season 2 - 1st Game Week: 07.04.2008
  • Season 2 - 2nd Game Week: 14.04.2008
  • Season 2 - 3rd Game Week: 21.04.2008
  • Season 2 - 4th Game Week: 28.04.2008
  • Season 2 - 5th Game Week: 05.05.2008
  • Season 2 - 6th Game Week: 12.05.2008
  • Season 2 - 7th Game Week: 19.05.2008
  • Season 2 - 8th Game Week: 26.05.2008
  • Season 2 - 9th Game Week: 02.06.2008

Cupの日程表

  • 2nd Cup - Round 1: 02.03.-13.03.
  • 2nd Cup - Round 2: 14.03.-27.03.
  • 2nd Cup - ベスト16によるRound: 27.03.-06.04.
  • 2nd Cup - 準々決勝: 07.04.-13.04.
  • 2nd Cup - 準決勝: 14.04.-20.04.
  • 2nd Cup - 決勝: (maybe) ~26.04.2008, 21:00 CET

解説 “消去法マップ選択システム”

シード順位の高いチーム(シード順位リストを参照)から、最初のマップ消去を始める。The 2nd team が2つ目のマップを消去する。5 マップが残る。この手順をもう一度繰り返す。3 マップが残る。ここで 1st team が残った 3 マップの中から自分のマップを決定する。The 2nd team は残った 2 マップから自分のマップを選ぶ。こうして選ばれた 2 マップが試合で用いるマップとして確定する。最後に残った 1 マップが、各チームが一勝ずつしたときに決着をつけるマップである。

両チームが 1 マップずつ勝利しもう 1 マップが引き分けだったり、そこからさらに 1 マップが引き分けになったりすると、3 マップ以上をプレイする必要がある。以下の例を見てみよう。

例:

Team A:  “我々は dustbowl を消す!” -> well, granary, gravelpit, 2fort, turbine, badlands

Team B:  “オーノー、まぁいいや、我々は 2fort を消す!” -> well, granary, gravelpit, turbine, badlands

Team A:  “うん、よし、さよなら badlands!” -> well, granary, gravelpit, turbine

Team B:  “いいですよ、我々は turbineを消します” -> well, granary, gravelpit

Team A:  “ふむ、じゃあ我々のマップは granary にしよう” -> well, gravelpit

Team B:  “はいはい、我々は gravelpit にする” -> well (両チームが 1 マップずつ勝利したときに決着をつけるマップ)

この例ではマップの順番は次のようになる: 1. granary; 2. gravelpit; 3. well; (もし必要なら: 4. turbine; 5. badlands; 6. 2fort; 7. dustbowl)

(訳注)マップ選択についての補足

http://etf2l.org/2008/04/07/map-picks-open-week-1-started-quarter-finals-upcoming-more/
から抜粋

  • Season 開始前に、各チームは9週分のマップを先に全て指定しておかなければならない。
  • 公式マップ候補: cp_well, cp_granary, cp_dustbowl, cp_gravelpit, ctf_2fort, ctf_turbine and cp_badlands
  • それぞれのマップは最大で3回まで選択できる。
  • マップ選択が締め切られる前であれば、送信したマップ選択は変更できる。
  • 締め切り前にマップ選択が公開されることはない。

(訳注)その他

サイトのシステムについて

EFT2Lのサイトは、こういった大会のサイトとしては珍しく(たぶん)、Wordpressで構築されています。マップ選択や試合日程登録などのシステムも、Wordpressのプラグインとして実装されているようです。

ちなみにFJTFLのサイトはXOOPS、FJTF2のサイトはJoomla!で作られています。

先日のアップデートについて

先日のアップデートの影響で、一部ルールが改正されました。こちらの記事でまとめられています。

  • 全ての Medic アンロック武器は使用可(ただしサーバでクリティカルを制限しているため、Critzcrieg は使っても効果がない)
  • ゲートのない以前のバージョンの granary を標準の granary とし、cp_pro_granary と呼ぶ。
  • 両チームの合意があれば、新しいバージョンの cp_granary をプレイしても良い。試合の日程を決めるときに話し合うこと。
  • Stopwatch モードが標準で実装されたので、各ラウンドの最終スコアボードのスクリーンショットだけを撮ればよい。
  • Goldrush はとりあえず 3rd-Party-Map-Pool に入れておく。

Comments:1

G 08-05-09 (金) 17:27

素晴らしい!

Comment Form
Remember personal info

Trackbacks:0

Trackback URL for this entry
http://an-pan-man.com/archives/2008/05/07_2048.php/trackback
Listed below are links to weblogs that reference
ETF2Lのルールを全訳してみた from APM in the hole

Home > FPS | 和訳 > ETF2Lのルールを全訳してみた

Search
Feeds
Meta

Return to page top